子供の頃、よく「~ちゃんの夢はなんですか?」と聞かれることがありました。
私はこの質問が苦手でした。特になりたかった職業も、叶えたかった夢もなかったからです。
世間では夢を叶えることが「良いこと」で叶えられないことがまるで「悪いこと」のように認識されています。
そして、そのプレッシャーに苦しめられてしまう人も多いんじゃないかなって思います。
今回は、夢を諦めることで得られるものについて書いていきます。なかなか夢が叶えられなくて辛い思いをしている人に参考にしていただきたいです。ぜひ読んでみてください!
一番の目標は「幸せ」になること
人間はどうして生まれてきたか、考えたことはありますか?
私は子供の頃から何度も考えてきました。
実際、人が1人いなくなったとして、ほとんどの場合人にとって世間的には大きな変化はありません。周りの人は悲しんだり苦しんだりするかもしれませんが、やがてその人がいない生活が当たり前になっていきます。
そう考えると、生まれてくることの意味を考えるのはほとんど無意味なのかもしれません。
だからこう考えるようになりました。
「せっかく生まれてきたんだから、自分が納得のいく人生を送りたい」
もちろん、私がこう考えられるのは生活にそう考えられるだけの余裕と環境があるからです。でも、せっかくだから幸せになりたい、楽しく生きたいと思うのは普通のことではないでしょうか。
そして、その幸せになるための手段の一つが夢なのかもしれません。
幸せの定義は人によって異なる
すべての人にとっての幸せは「夢を叶えること」のみなのでしょうか?
必ずしもそうとは限らないですよね。
「お金持ちになりたい」
「宇宙飛行士になりたい」
「家庭を持ちたい」
もちろん、努力で夢を叶えた人はとても立派かもしれません。でも、今まで夢を叶えられなかった人はたくさんいます。
夢を叶えるためにはそれぞれの条件があります。お金持ちになるためにはお金を得るための手段が必要だし、宇宙飛行士になるためにはそのための勉強が必要です。家庭を持つには自分以外の相手が必要になります。
現実を見ると、残念ながらこれらを手に入れられる人と手に入れられない人に分かれます。そして手に入れられない人はその現実に苦しめられることになります。
つまり、夢があるから苦しくなるのです。そしてその苦しんでいる元凶である夢を手放すことも、幸せにつながることがあります。
とある本で読んで衝撃を受けた言葉があります。
それは「夢を諦めること」と「受け入れること」は同じ意味だということです。
筆者の夢
私が幼い頃に思い描いていた夢は、キャリアウーマンとして役職をもち、親孝行ができる人間になることでした。
今は派遣社員として自分に向いている仕事しかしていません。収入もそこまで高くないので大きな親孝行はできていないのが現状です。
それでも、一昔前の理想を追い求めていた頃よりも幸せに過ごせています。時々家族に贈り物をしたり、ささやかな日常を一緒に過ごしたりして自分なりの親孝行もできています。
自分の性格を理解し、自分がバリバリと仕事をこなすキャリアウーマンには向いていないということを受け入れたからです。
理想を手放すことで別の視点から物事を見れるようになり、自分の中での新しい幸せを見つけることができました。
自分にとっての幸せを探すこと
もちろん、夢や目標に向かって努力できるのは本当に素敵なことだと思います。でも、そこに執着しすぎると自分を苦しめることになります。
一番いいのは夢を叶えることと手放すことの両方を経験することです。
一つの夢を叶えると、それが叶ったことに幸せを感じるかもしれないし、逆に理想とは違っていたと感じることがあるかもしれません。
また、自分が求めていた夢を一度手放したとしても、何年後かにまだ諦められていないことに気がつくかもしれません。
両方経験して、自分にとってより幸せに近づける方法はなんなのか考えてみましょう。
どう生きるかは人それぞれです。
まとめ
世間的には夢を叶えることが良いことだと言われます。
もちろんそれは事実かもしれませんが、だからといって夢を叶えないことが悪いことにはなりません。
もしあなたが頑張って頑張って、それでもなかなかうまくいかずに苦しい思いをしているのであれば、一度立ち止まってみるのはいかがでしょうか。今まで当たり前のようにあった幸せに気づくことができるかもしれません。
夢を追いかける方が幸せだと感じる人もいれば、現状で満足する人もいます。自分にとっての本当の幸せを探してみましょう。
私が参考にした以下の本ではもっと詳しく夢を手放すこと・自分の正解を探すことについて書かれています。是非参考にしてみてください。
~No Pasa Nada~
ノ パサ ナダ!
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