どうせ会話をするなら、楽しい気持ちで会話をしたくないですか?
話し方が上手になるテクニックには相槌を打つとか、相手が言ったことを反復するとか、色々あります。
でもどんなに会話上手に振る舞っていても、自分が退屈だと感じては相手にもそれが伝わってしまいます。
自分が会話を楽しいと思えることで、相手とより充実した時間を過ごせます。
今回は、TEDのスピーチを参考に、より良い会話を生み出す10の方法を解説していきます。
誰かと会話をするのは日常を送るうえで欠かせないことの一つです。これらを知ると、誰かと会話をすることがより楽しくなりますよ!
より良い会話を作る10の方法(TED)
TEDの英語のタイトルは”10 ways to have a better conversation”。
この講演のスピーカーであるセレステ・ヘッドリーさんはアメリカのジャーナリスト、ラジオ記者、プロデューサーとして活動されています。
今回のTED Talkでは、そんなプロのインタビュアーから見た、良い会話を生み出す10の方法を解説しています。
マルチタスクをしない
誰かと会話をしている時に他のことをするのはNGです。
特に、会話中に他のことを考えてしまうことはありませんか?
結構やってしまいがちだと思いますが、誰かと会話をしている最中に仕事やその日の夕飯のメニューについて考えるのはやめましょう。
どうしても頭から離れないことがあるのであれば、その時は誰かと会話をするタイミングではないのかもしれません。
謙虚になる
話を聞くという行為は自分のことを後回しにするということです。
自分の意見を押し通すのではなく、相手の話を聞くことが大切です。相手の話を聞くことで、その人はあなたに心を開いてより多くのことを共有してくれるかもしれません。
相手は必ずあなたが知らないことを何かしら知っています。毎回その人から新しいことを学ぶ気持ちで会話をしましょう。
オープンエンドクエスチョンを使う
オープンエンドクエスチョンとは、「はい」「いいえ」の用に選択できる質問ではなく、回答者が自由に応えられる質問のことです。
5W1Hを知っていますか?
Who: 誰が
When: いつ
Where: どこで
What: 何を
Why: なぜ
How: どのように
誰かに質問するときは、これらを基準に質問してみましょう。
例えば、「どう感じた?」「どうだった?」のような聞き方です。
自分から「怖かった?」と表現して問いかけるよりも、最初から相手に説明してもらいましょう。彼らが実際に感じたことや体験したことです。
そのことで相手に少し考える間が生じても、より興味深い回答が得られるかもしれません。
流れに任せる
誰かと会話をしていると、別の話したいことが頭に思い浮かんでくることがあるかもしれません。すると、その浮かんだことを伝える使命感に気を取られて会話に集中できなくなっていまいます。
どんなに面白い物語や発想が浮かんだとしても、それを切り出すタイミングがなければ受け流してしまいましょう。
会話の流れに沿って発言をしたほうが話にメリハリが付きます。
分かったふりをしない
自分がその話題について知らないことが恥ずかしくて、まるで知っているかのように振る舞ってしまうことはありませんか?
わからないことがあれば素直にわからないと認めましょう。
そうしないと、その内容を深堀りされても何も返せなくなってしまいます。余計に恥ずかしく感じるし、相手もそれを察して気まずくなります。
知ったかぶりをして無理に話そうとすると必ずボロが出てしまうものです。
知らないことは恥ずかしいことではありません。こちらが丁寧に問いかければ相手も丁寧に説明してくれることが多いです。
自分と相手の経験を同等に扱わない
相手が経験したことがその人にとってどのようなものだったのかはその本人にしかわかりません。
どんなに共感できる内容であったとしても、まるで相手の気持ちをすべて分かっているかのように振る舞うのはやめましょう。
特に、誰かの話を聞いているときに自分の話をするのは避けるべきです。
相手の話を受けて自分がどれだけ苦しんだかを説明しても、それはあなたの不幸自慢にしかなりません。
自分の話をするのであれば、相手の経験と同等に扱わないように気を付けましょう。
同じことを繰り返さない
私たちは会話をするとき、なにか主張したいことがあると何度も同じことを繰り返してしまうことがあります。
特に、仕事上の会話や子供に何かを伝えるときもやってしまいがちです。
自分にとって大事なことで相手に伝えたい気持ちがあるかもしれませんが、頻繁にやってしまうと上から目線に感じたり、説教のように聞こえてしまう可能性があります。
大事な主張があったとしても、何度も同じ言葉を繰り返すのは避けましょう。
細かいことにこだわらない
誰かと何かについて話をしている時、その出来事が起こった場所の名前や年が思い出せなかったことはありませんか?
例えば、旅行した時に起こったおもしろい出来事について話している時。
その出来事についてはちゃんと思い出せるのに、それが起こった具体的な場所までは思い出せないかもしれません。
あなたが伝えたいことがその出来事自体にあるのであれば、それが起こった場所まで必死に思い出す必要はありません。無理に思い出そうとすると話がそれてしまう可能性があります。
相手はそこまで細かいことは気にしていないことが多いです。気にしているのはあなたがどんな人物でどんな話を共有したいのか。自分とどんな共通点があるのか等です。
細かいことにこだわらないほうが会話がスムーズに進みます。
話を聞く
話を聞くこと
これは「良い会話を生み出す10の方法」の中で一番大事なことですが、実行できていないことがあります。
なぜなら、人は自分の話をするのが大好きだからです。
自分が話の主導権を握ることで、もし他の人の話に興味が持てなくてもそれを聞く必要がなくなります。また、誰かの話に集中するにはエネルギーと努力が必要となります。そのため、気が散ってしまうという理由で人の話を聞けない人もいるでしょう。
ですが、他人を理解するには話を聞くのが不可欠です。会話というのは、話す人とそれを聞く人がいて初めて成り立ちます。
自分だけがただ一方的に話し続けている状態は会話が成り立っているとは言えません。お互いの話をしっかり聞くことが大切です。
興味を持つ
最後に、相手に興味を持つことです。
この講演のスピーカーであるセレステさんは必ず感心する前提で他人と会話をするそうですが、失望することがないそうです。
誰かと会話をして、話の内容に感心する覚悟で話を聞きましょう。
そうすることで、誰かと会話をするのがより楽しく、あなたにとってより意味のある時間になるはずです。
まとめ
社会のデジタル化に伴い、私たちはひと昔前に比べると誰かと会話をする機会が減りました。
コンビニに行けばセルフレジが設置されている場所が多くなり、仕事も出社ではなくリモートワークを取り入れている会社が多くあります。
そして、会話が減ったと言うことは誰かの話を聞く機会も減っているということです。
他の人の意見に耳を傾けることなく、自分の信念や価値観だけで物事を決めてしまうようになります。
でも、誰かの話を関心を持って聞いてみると、今まで思いもよらなかった世界に出会えるかもしれません。
相手に興味を持ち、会話をすることを楽しみましょう!
~No Pasa Nada~
ノ パサ ナダ!
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