あなたの苦手なことはなんですか？
かつて私は、苦手なことはあってはいけない、苦手なことがあればちゃんと克服してすべてを完璧にこなすべきだと思っていました。
しかし、自分の弱みを認めることで、生きるのがぐっと楽になりました。
苦手なことは苦手なままでも良い
努力して何でもできるようになるべきだと信じて疑わない方も多いと思います。
そんな方に向けて、今回は苦手なことは克服しなくても良い理由と、苦手なことがある場合の対策について解説します。
苦手を克服しなくても良い理由
何でもできたほうが優秀な人間だと思われがちですが、
苦手なことがあっても無理に克服しなくても大丈夫です。その理由をいくつか解説していきます。
すべてが得意な人はいない
日本の学校教育では数学、国語、体育と色々な科目を勉強しますが、全部できていないと評価されません。
このような環境で育つと、学校で学んだようにすべてを完璧にこなさなければいけないと考えてしまうのも自然なことかもしれません。
ですが、人間はそれぞれに個性があるように、得意不得意も人によって変わってきます。
それは生まれ育った環境によって変化することもあるし、生まれつきの才能から来ることもあります。
完璧な人間は存在しません。
できないことがあっても自分を責めるのはやめましょう。
効率が悪い
あなたの苦手なことが他の人にとっては得意なことかもしれません。
その人に追いつくためには、その人の何倍も努力をしないと追いつけない可能性があります。
また、頑張って追いついたとしても、それが得意な人は更にその先を行っているかもしれません。
それが本当に自分がやりたいと思っていることであれば頑張るモチベーションが湧くかもしれませんが、そうでなければ無駄に時間をかけてしまいます。
苦手なことを克服するのは効率が悪いのです。
必要ない苦痛を感じてしまう
苦手なことをする場合、できない自分を責めてしまいます。
その状態を繰り返すとストレスになりますよね。
私は大人数の人と関わることが苦手でしたが、頑張って克服しようと色んなイベントに参加していた時期がありました。
ですが、うまく立ち回れなかった自分を責め、何度も挫折を経験しました。
結果的に強い劣等感を感じ、自分のことが今まで以上に嫌いになっていました。
今でも人見知りを克服したとは言えません。
この苦痛は無理に人見知りを克服しようとしなければ経験しなくても良かったことです。
無理に苦手を克服しようとすると、自分で自分を苦しめてしまうことになりかねません。
時間がもったいない
苦手なことを克服するのは時間がかかります。得意なことに比べてその才能は伸びにくいためです。
更に、苦手なことが出てくるたびにそれを克服しようとすると、そこばかりに囚われて得意なことが見えなくなってしまうかもしれません。
嫌なことを克服するための時間を得意なことを伸ばすために使いましょう。
得意なことに時間を使えばより早く、何倍もの結果になって帰ってきます。
私達の時間は限られています。
自分のやりたくないことをやって時間を無駄にしないようにしましょう。
苦手なことをしないと行けない場合の対処法
では、苦手なことがあったらどう向き合えば良いのでしょうか？
苦手なことがある場合の対処法についていくつかご紹介します。
環境を変える
苦手なことがある場合、無理に自分を変える必要はありません。
自分を変えようとするのではなく、環境を変えてみましょう。
もしお仕事内容が苦手だと感じるようだったら転職してみるのが一つの選択肢です。
苦手な能力ではなく得意な能力が活かせる環境に身を置いてみると、苦手なことをしなくて済みます。
苦手なことは他人に頼る
苦手なことがある場合、本当に自分がそれをやらないといけないのかまず考えてみましょう。
そして、自分がやる以外に他に選択肢がないか模索してみても良いかもしれません。
例えば、苦手な業務は別の業者に委託したり、社内の別の人に頼んでみる、などです。
もしどうしても避けられないことであれば、素直に周りの人に話したり、得意な人にコツを聞いてみると改善するヒントが得られるかもしれません。
割り切る
どうしても苦手なことを避けられない場合、「完璧でなくても大丈夫」だと割り切ってしまいましょう。
その結果が他の人がやった時よりも出来が悪かったとしても、とりあえず終わらせることを重視しましょう。
人間は数を繰り返すことで慣れていきます。やっているうちに少しずつ上達していくものです。
まとめ
誰にも苦手なことは必ずあります。
それは普通のことなので、無理に克服しようとしなくても大丈夫です。
私達の時間は限られています。苦手なこと、嫌なこと、辛いことのために時間を使うのはもったいと思いませんか？
苦手を克服することに時間を費やすよりも、自分の得意なことを伸ばす方に時間を使いましょう。
そうすることで、より幸せな日常を送れるようになります。
～No Pasa Nada～
ノ パサ ナダ！
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