私は初めて人と会話する時、あることに不安を覚えてしまいます。
それは「沈黙」が訪れることです。
話しているうちに会話がなくなると、焦って次の話題を探してしまいます。
そして、焦るあまりに不自然なことを言ってしまったり、相手の会話を遮ってしまうのです。
同じことをしてしまった経験はないでしょうか?
今回は、そんな「沈黙」を怖がらなくても良い理由と、沈黙を避けてしまう場合の対処法を解説していきます。
会話をする時に緊張してしまうという方には役に立つ内容となっているので、ぜひ最後まで読んでみてください!
沈黙を恐れてしまう理由
なぜ沈黙を恐れてしまうのでしょうか?
この気持ちは主に、他人からの評価を気にしすぎてしまうことから来ています。
周囲の目を気にしすぎる
私は幼い頃本当に人見知りで、自分から会話を始めることができませんでした。
ある日、友人の家族と一緒にキャンプに誘われた時のことです。
人数が多かったため友人は別の車に乗り、自分だけ友人の親と一緒の車に乗ることになりました。
何を喋ればいいのか分からなかった私は、長く続く沈黙に焦って緊張していました。
そんな中、友人の父親が呆れたようにこの言葉を私に言ってきました。
「なんてつまらない子供なんだ」
これを聞いてから、「黙っているとつまらない人間」なのだという考えを持つようになったのです。
沈黙を恐れるのは、嫌われたくないという自己防衛本能から来ています。
気を使ってしまう
自分から話題を探したり、会話を繋げようとするのは、優しい人や思慮深い人に多い傾向があります。
これは「相手を楽しませなくては」という気遣いから来ています。
会話は自分の他に誰か話す相手がいて初めて成り立つ行為です。
沈黙は自分だけでなく、相手も黙っていて生まれるものです。
自分だけがその場の雰囲気の責任を持つ必要はありません。
沈黙を恐れなくても良い理由
前に記載したように、私はずっと沈黙があるのは悪いことだと思っていました。
ですが、沈黙は怖がらなくても大丈夫です。むしろある程度はあったほうが良いパターンもあります。
沈黙があったほうが話しやすい
人は会話をする時、脳が活発に動いています。
そのため、ある程度会話が続くと疲れてしまうのです。
沈黙や間があれば、このタイミングを使って休憩し、呼吸を整えることができます。
誰かと会話をするとき、ただ立て続けにダラダラと喋り続けるよりも、適度に間があったほうがお互い話しやすいでしょう。
沈黙があることで話を整理する時間ができる
実は、沈黙があったほうがあなたにとっても、話している相手にとってもメリットがあります。
あなたが主に話している側だったとしたら、少しの「間」ができることで話の方向性を整理することができます。
そして、話を聞いている相手にとってはその前に聞いた話を消化する時間ができます。
また、沈黙ができたときは相手が次に話す内容を考えている可能性があります。
無理やり話を繋げようすると、その考えている時間を奪ってしまうことになります。
沈黙があったほうが冷静でいられる
焦って会話を繋げようとするよりも、沈黙があったほうが冷静に振る舞うことができます。
特に大事な商談や誰かと真面目な話をする場合は、しっかりと言葉を選ぶ必要があるでしょう。
沈黙を作らないように焦っていては余計に緊張して適切な言葉の選択ができないかもしれません。
沈黙を恐れてしまう時の対処法
沈黙が悪い事ではないと分かっても、やっぱり慣れない。
そう感じてしまう方もいるかもしれません。
誰かと話している時に実践できる対処法をいくつかご紹介します。
逃げ道を用意しておく
どうしても沈黙が長くなりそうな場合、気まずくなりたくない時に実践できる逃げ道を用意しておきましょう。
例えば、「ちょっと言いたいことを整理させてください」と伝える。
正直に話すことで、相手も誠実に対応してくれているのだと感じて信頼関係が深まります。
また、雑談をしている場合は目に映るものを話題にしたり褒めてみましょう。
例えば、自分がいる部屋においてあるモニュメントだったり、相手が身につけている服やアクセサリーの話題です。
このような逃げ道を事前に決めておくと、実際の場面で慌てることが減ります。
リラックスする
会話をする時、一番意識しておきたいのがリラックスすることです。
沈黙を過剰に恐れていることが伝わると相手にもそれが伝わってしまいます。
そうなると、相手も気を使ってくるので最終的にはお互いギクシャクしてしまう関係性になってしまいます。
どんなに沈黙が訪れたとしても、落ち着いて自分が話したい内容を整理しましょう。
準備ができたら話し始めれば大丈夫です。
一番避けたいのは沈黙を避けることを意識するあまり、会話の内容ではなく、話をどう繋ぐかしか考えられないことです。焦って心にもないことや浅はかなことを口走ってしまいます。
私は後からそんな自分の失態に気が付き、その後の会話も冷静に考えられなくなった経験が何度もあります。
まとめ
沈黙を必要以上に怖がってしまうと、適切なコミュニケーションが取れなくなります。
誰かと会話をする時には、相手が誰であれ必ず沈黙という場面は訪れます。沈黙は今までの会話や頭の中を整理するために必要な時間です。
沈黙ができると、自分では心配になっても、他人は案外気にしていないことのほうが多いです。
沈黙を避けることよりも、話の内容に集中することを心がけましょう。そのほうがお互い充実した時間を過ごせます。
すぐには難しいかもしれませんが、少しずつ、一緒に沈黙に慣れていきましょう!
~No Pasa Nada~
ノ パサ ナダ!
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